お金で幸せは買えない。でもお金で解決できる不幸はたくさんある。
この言葉を知った時「その通り!」と思ったことを今でもハッキリ覚えていますし、この言葉を知った時から僕のお金に対する考え方がガラリと変わっただけでなく、それからはお金についての座右の銘にもなっていますw
実際、我が家でもお金さえあれば起こらなかったであろう不幸があります。
それが嫁の精神病の発症です。
嫁が最初に精神的におかしくなり始めたのは、今から約12年ほど前、僕の母親が亡くなってしばらく経ったころからです。
嫁にとっては義母にあたりますから、普通に考えればイヤな姑がいなくなってホッとしたということも多いんでしょうけど、ウチの場合はまったく違って、女の子が欲しかった母には僕1人しか子供いないこともあって、嫁をめちゃくちゃかわいがったんです。
嫁にしても複雑な家庭環境で育ったことから、一身に愛情を受けるということが少なかったこともあり、母のことが大好きでした。
その母がガンに冒された時から看病生活が始まり、亡くなるまでの約1年半はまさに献身的な看病をしてくれました。
そんな状態でしたので、母が亡くなってからしばらく経ってから、精神のバランスが崩れ始めてしまい、病院に足を運んだところ、うつ病と診断されました。
初めてうつ病と診断されてから、2ヶ月後くらいには入院することになり、1ヶ月ほど入院しました。
退院後も気分の浮き沈みが激しかったのですが、僕の収入が激減してしまったことから、自分の病気をひた隠しにして、生活を支えるためにパートに出たりして、昨年まではごまかしごまかしで、どうにかやってきました。
当然、ひずみが溜まるわけですから、良い方向に向かうはずもなく、とうとう昨年の8月にひどい発作に見舞われ、精神病院に2ヶ月入院し、病名もうつ病と解離性障害になりました。
それから夫であり、保護者である僕も担当医といろいろな話をしましたが、念を押されたのが『外で働くのは絶対に無理です』ということでした。
それを聞いた時「あぁ、嫁の状態はそこまで酷かったのか…これからはどんなにビンボーでも僕の収入だけで生活していかなきゃなんだ」と思いました。
それから障害年金のことをいろいろ調べたり、医師に聞いたりしながら退院が近づいた時から申請だけでもしてみようと動き始めたんです。
障害年金の申請はかなり面倒なんですが、僕が嫁にしてやれることはこれくらいしかないと思い、退院間際の10月半ばには、どうにか申請だけは済ませました。
申請が終わった時に「結果は3~4ヶ月後にはわかります」と言われたのですが、昨日その結果が届き、障害等級2級に認定されました。
これで障害年金がいただけるので、嫁の不安のほとんどは解決されると思います。
そして気になったのが、障害者手帳なんです。
嫁は以前、3級の障害者手帳は交付されていたんですが、それは外で働くために体調が悪い時に優遇してもらえることを考えて取得したのですが、働けなくなってしまったことから更新はしなかったんですね。
今度は等級が2級になったわけですから、どんなことが優遇されるのかが知りたくなって、メリットやデメリットを調べてみました。
その結果をまとめますとメリットは税金の控除、就職支援、NHKの受信料免除、公共交通手段の料金優遇、公共施設の料金優遇、高速道路の料金優遇、携帯電話の料金優遇などでした。
しかし、就職はできませんし、NHKの受信料も2級は関係ありませんし、公共交通手段も使いませんし、公共施設も滅多に行きませんし、高速道路も滅多に使いませんし、携帯電話も格安SIMなので関係ありません。
我が家でのメリットを考えると税金の控除くらいでした。
でも稼ぎの少ない自営業を営んでいる僕にとって、税金が控除されるというのはヒジョーに大きなメリットで、以前、3級の障害者手帳を持っていた時もかなり助かりました。
ただ税金の控除は障害者手帳が無くても受けられるので、我が家にとっては手帳を持つメリットはほぼ無い、もしくは万が一、公共交通手段を使う時や公共施設に行く時のための保険という感じでしょうか。
デメリットは手帳を持つ本人が「精神障害者なんてヤダ」と思うことくらいなので、嫁の場合、デメリットはまったくありませんね。
いずれにしても、これ以上、嫁の具合が悪くならないことを祈るばかりです。
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