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60代とおぼしき男性が履く透け感バツグンのタイツの衝撃

夫婦して日帰り温泉好きの僕らは休日ともなると近隣の日帰り温泉によく行きます。

それは数年前のある冬の日の出来事でした。

その日は隣町にある化粧水のような泉質が自慢で『美人の湯』と呼ばれている日帰り温泉に足を運びました。

出掛けたのが午後だったこともあり、入浴後は夕飯を食べて帰ろうというビンボーな我が家にとっては結構なプチ贅沢な計画♪

ひと風呂浴びて、心も体もリフレッシュした後、食事が摂れる畳敷きの休憩室に行くと僕らと同じようにプチ贅沢を満喫してやろうじゃないかと考えている輩が我が物顔で席を陣取っているんです…

いや、陣取っててもいいんすよ。

てか食事するなら席に座っているのは当たり前じゃないすか。

それは重々承知してるんです。してるんですけどね、大食漢の僕はもうね、お腹が空いてちょっとイライラしちゃってる。

だからといって、どこまでも凡人の僕にはそこにいる人達を消す魔法なんぞ使えないわけで…

仮に魔法が使えたとしても、正当な理由で席に座っている人たちを消してしまうのはいかがなものかと。

というわけで結局は待つしかない。

それでも珍しくタイミングが良かったのか、ちょうど退席するグループがあり、うまい具合に僕らも壁際の席を確保することができたんです。

僕が部屋全体が見渡せる位置となる壁際に座り、テーブルを挟んだ反対側に嫁と子供。

それぞれがメニューを決め、注文を終えるとあとは食事が来るだけとなるとようやく人心地つき、周りを見回す余裕も出てきました。

その時です!僕の正面に座る嫁の肩越しに発見しちゃったんです、衝撃的な人物がいるのを!

その人、年の頃は60代くらいでしょうか、ヘアースタイルはサイドは残してあるけどトップの髪の毛は爽快なほど断捨離しちゃってる。

頭髪が薄いというか…例えればサザエさんのお父さん、波平さん風のヘアースタイル…まあ、俗にいうハゲです。

体型はスリムというか、鶏ガラ、、、いや、痩せているんです。

その先輩も風呂上りに食事をしようとこの休憩所にやってきたらしいのですが、その格好が実に衝撃的。

上は白のU首の長袖肌着。これはまあよくいますし、わかります。

問題は下。

男性用の黒タイツを着用しているのですが、これが薄い!信じられないくらい薄い!

薄すぎて地肌やブリーフが透けて見えちゃってるw

ヌーディーすぎるほどヌーディーで、大会社の社長秘書とかの色っぽいお姉さんが美脚を引き立たせるために履くようなデニールが小さい黒ストッキングのような透け感。

その姿のまま、まるでみんなに見せびらかすように立ったり座ったりするものだから、もう笑いを抑えることが難しい状況です。

ある意味、目のやり場に困るような状況だったんですが、あまりの衝撃に逆に目が離せなくなってしまい、なぜ色っぽい社長秘書の黒ストッキングのように薄いタイツを60代のおじさんが履いているのだろうかとおじさんの目を盗み、よくよく目を凝らしてタイツを観察すると無数の毛玉というオプション付き!

新商品?新商品なのか?僕が知らない内に世間の男は10デニールのタイツを履くようになったのか?

いや、おじさんの履いているタイツは社長秘書の10デニールとかのデニールが小さい黒ストッキングではなく、もう何年も履き古して生地が薄くなってしまったのだ。

その衝撃的な事実を嫁にも伝えなきゃ絶対に後悔すると思い、すぐに嫁に伝えると自他ともに認める人間ウォッチャーの嫁はすぐさま振り返り、その姿を確認した瞬間、声を出して笑い転げていました。

せめて白やラクダのモモヒキだったら、田舎の日帰り温泉なので許せる。

でもですよ、いくら田舎とはいえ、公共の場所で履き古して地肌が透けて見える極薄の、しかも毛玉付きのタイツはやめてくれと心の中で大声で叫びながら笑いをこらえて食事をしたという忘れられない思い出。

あれから数年経った今も冬の日帰り温泉に行くと「嗚呼、あのおじさんは今年もヌーディーなタイツでうろうろしているのだろうか…どうかあのおじさんにはいつまでも元気でいてもらいたい」と願わずにはいられません。

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